SECTION 01
「ふくのう」との関係
― 競合ではなく補完
― 競合ではなく補完
Agri-GuideはふくのうのユーザーをAgri-Guideが増やす「送客装置」です。行政が既に持つ資産を活かす設計になっています。
CORE MESSAGE
「ふくのうに来る前の人を、ふくのうに届ける装置」
ふくのうは「本気で就農を考えている人」が使うサービスです。Agri-Guideは「まだ迷っている・諦めかけている人」をナビゲートし、最終的にふくのうへ送客します。競合ではなく、ふくのうのユーザーを増やす民間の補完装置として機能します。
役割分担の比較
ふくのう vs Agri-Guide
| 比較軸 | ふくのう(県公式) | Agri-Guide(民間) |
|---|---|---|
| 運営主体 | 公的 福島県・JA・農業会議・振興公社 |
民間 大貫想太(伊達市在住・移住者) |
| 対象地域 | 福島県全域 | 伊達市・県北地域に特化(深さで差別化) |
| ターゲット層 | 「本気で就農を考えている人」 (窓口に来た人) |
「まだ迷っている・情報不足で諦めかけている人」 (窓口にまだ来ていない人) |
| 提供する情報 | 制度・補助金・研修機関の公式情報 ワンストップ窓口 |
農家のリアルな声・品目別初期費用 AI診断・農家マッチング |
| 強み | 公的信頼性・制度網羅性 | 伊達市特化の一次情報・24時間対応 「移住者目線」のコンテンツ |
| 役割 | 就農を決めた人を行政がサポートする | 就農を迷っている人を決断まで導いて ふくのう・農業委員会へ送る |
ユーザーの流れ
Agri-Guide → ふくのう → 就農
START
都市部の
就農検討者
(迷っている層)
就農検討者
(迷っている層)
→
STEP 1
Agri-Guide
AI診断・情報収集
農家とマッチング
AI診断・情報収集
農家とマッチング
→
STEP 2
ふくのう
農業委員会
就農窓口
農業委員会
就農窓口
→
GOAL
伊達市への
就農・移住
定着
就農・移住
定着
📌 行政にとっての価値
Agri-Guideがいなければふくのうの窓口に来なかった層を、Agri-Guideが獲得して送客します。行政にとってはコストゼロで就農相談件数・移住者数というKPIが向上する構造です。
ふくのうサイトの現状課題(運営者ヒアリングより)
2026年6月 就農フェア運営会社へのヒアリング
就農フェア・ふくのうサイトの運営に携わる民間事業者へのヒアリングで、以下の課題が確認されました。これらはAgri-Guideが補完できる領域と一致しています。
課題① 就農ステップの抽象性
「まずこれ→次にこれ」という流れはあるが、ユーザーが自分の現在地を把握できない。各ステップの具体的な費用・期間・連絡先が見えない。
→ Agri-Guideの対応:就農タイムラインで「自分の現在地」を選べる設計・各ステップに具体的なアクションを記載
課題② フェア後のフォローアップが追跡できない
フェア来場者のフォローは各市町村に委ねており、就農につながった件数の把握が困難。来場者の大半は初期検討段階で、本気度の高い層は市町村と直接連携するためポータル側での成果追跡に限界がある。
→ Agri-Guideの対応:シミュレーター回答データとして蓄積・フェアへの送客数を可視化できる
課題③ 受託開発のため改善スピードが出ない
行政からの受託サイトのためコンテンツ改善は行政側の判断が必要。潜在層向けの「農業という生き方のリアル」というコンテンツは行政サイトとして作りにくい領域。
→ Agri-Guideの対応:民間として機動的にコンテンツを更新できる。行政では作れないリアルな声・数字を掲載できる
💡 注目データ:ふくのうサイトでは「就農ロールモデル(実例・収益数字あり)」へのアクセスが多く、東京・海老名など県外からの流入も確認されています。潜在層が「具体的な実例」を求めていることの証左であり、Agri-Guideのコンテンツ方針と一致します。
SECTION 02
移住者獲得・定着への貢献
― 行政KPIへの直接インパクト
― 行政KPIへの直接インパクト
「移住者が増える」だけでなく「定着する移住者が増える」。行政が抱える就農者の定着問題に民間として貢献できる根拠を示します。
IMPACT 01
就農相談件数の増加
Agri-Guideを通じて「伊達市への就農を本気で考えた人」が農業委員会・ふくのうの窓口に来るようになる。行政の就農相談件数・移住者数というKPIに直結する送客が発生する。
IMPACT 02
就農者の定着率向上
品目別初期費用・農家コミュニティ・生活情報を事前に把握した上で移住した人は、情報不足で移住した人より定着率が高くなる。行政が抱える「来たが数年で離農・転出」問題への対策になる。
IMPACT 03
「諦めた層」の再獲得
就農を諦めた人の多くは「情報不足・不安」が主因である可能性がある(現在調査中)。Agri-Guideはこの層に直接アプローチし、再び就農を検討させる役割を担う。
行政が刺さるメッセージの順番
提案時の伝え方
1
「移住者数が増える」より「定着する移住者が増える」
人数だけでなく離農率・定着年数まで踏み込んで話す。行政は「移住者が来ては去る」という問題に悩んでいる。事前に十分な情報を持って来た移住者の定着率データを取れれば、これが最強の根拠になる。
2
「就農を諦めた層」を再獲得できる
ふくのうに来なかった層・諦めた層はどこにもアプローチできていない。Agri-GuideはSNS・移住イベントを通じてこの層に直接リーチし、就農意欲を再点火する唯一の民間ルートになれる。
3
行政コストゼロで就農相談件数が増える構造
Agri-Guideが集客・ナビゲートを担い、行政・ふくのうへ送客する。行政は広告・集客コストをかけずに就農希望者と接触できる。「民間に集客を任せ、行政は後方支援に集中する」という役割分担を明示する。
地域密着サービスとしての長期的価値
実現した場合のシナリオ
LONG-TERM 01
農家×就農者の
マッチングプラットフォーム
マッチングプラットフォーム
後継者を探す農家と就農希望者を直接つなぐ。農地の空洞化・担い手不足という地域課題の解決に民間として貢献できる。
LONG-TERM 02
就農後コミュニティの
形成支援
形成支援
就農後の孤立防止・先輩農家とのつながり形成を支援する。移住者が地域に根付くためのソフトインフラとして機能する。
LONG-TERM 03
伊達市農業の
ブランディング支援
ブランディング支援
「福島県北地域で農業をやるなら」という検索・相談の起点になる。農産物の販路開拓・観光農業との連携など、農業振興の幅を広げる可能性を持つ。
移住定着率と情報格差の関係
社会的意義の根拠
移住支援の現場では「情報を持って移住した人ほど定着率が高い」という傾向が報告されています。Agri-Guideが就農前の解像度を上げることは、定着率の向上に直結します。
情報不足で移住した場合
〜3年
平均離農・転出年数(推計)
解像度を上げて移住した場合
5年+
定着する傾向(推計)
※ 仮データ・推計値。移住支援の研究文献をもとにした概算です。2026年9月に実データで検証予定。
SECTION 03
需給ギャップデータの価値
― 行政が自前では作れない情報
― 行政が自前では作れない情報
「都市部の就農希望者が伊達市を選ばない理由」と「農家・行政側の認識」のギャップ。このデータは行政単独では収集できません。
WHY THIS MATTERS
供給側(農家・行政)と需要側(就農希望者)の「認識のズレ」が可視化されれば、どこに投資すれば移住者が増えるかが初めてわかる
農家・JAが「受け入れる障壁」と考えていることと、就農希望者が「来ない理由」として挙げることは、おそらくズレています。このギャップを埋める施策だけが本当に効く。Agri-Guideはそのギャップを測定して行政に届ける唯一の民間機関になれます。
収集するデータの対照表
FORM 03 × FORM 05
| テーマ | FORM 03(供給側) 農家・JA・行政が回答 |
FORM 05(需要側) 都市部の就農希望者が回答 |
|---|---|---|
| 「来ない理由」の認識 | 農家・行政はどう思っているか (例:資金不足・技術不足) |
実際に就農希望者はどう感じているか (例:情報不足・風評への不安) |
| 伊達市の認知度 | 農家・行政は「伝わっている」と思っているか | 実際に都市部の就農希望者は知っているか |
| 受け入れ障壁 | 農地・農機の引き継ぎ条件・信頼関係など | 情報不足・知人のいなさ・生活不安など |
| 風評問題 | 農家・行政が感じる現状(回復傾向 or 根強い) | 就農希望者が感じる不安の実態(程度・内容) |
💡 なぜ行政単独では作れないか
行政が「就農しなかった人・諦めた人」に接触するルートがない。Agri-GuideはSNS・移住イベント経由でこの層に直接アクセスできる唯一の存在です。このデータを無償提供することで、行政との信頼関係の起点を作ります。
データが行政の施策設計に使えるシナリオ
活用例
A
「情報不足」が主因 → 情報発信予算の根拠に
「都市部の就農希望者の〇〇%が伊達市農業の情報を知らなかった」というデータが出れば、行政が情報発信予算を増やす根拠になる。移住・就農フェアへの出展費用・SNS広告費の正当化に使える。
B
「風評」が主因 → 風評払拭コンテンツへの投資根拠に
「福島を候補から外す理由の1位が放射能・風評への不安」というデータが出れば、行政が風評払拭コンテンツ・安全性データ公開に投資する根拠になる。農林事務所・県の農業担い手課への提案に使える。
C
「受け入れ態勢」が主因 → マッチング機能の公的支援根拠に
「農家側は受け入れたいが仕組みがない」「就農希望者は農家とつながれる機会がない」のギャップが大きければ、Agri-Guideのマッチング機能への行政補助を求める根拠になる。
需給ギャップ仮説(仮データ)
9月末に実データで更新予定
「就農を断念した理由」について、農家・行政側の想定と就農希望者の実態にズレが生じていると仮説立てています。このズレが可視化されることで、効果的な施策ポイントが見えてきます。
就農断念の主な理由(仮説比較)
行政・農家の想定
就農希望者の実態(仮)
情報格差
資金不足
技術不足
生活不安
風評不安
※ 仮データ。2026年9月末にアンケート実データで更新します。
SECTION 04
行政連携シナリオ
― 3ステップで信頼を積み上げる
― 3ステップで信頼を積み上げる
「いきなり協力を求めない」。調査協力→データ提供→提案、という順番が行政との関係構築で最も成功しやすいアプローチです。
⚠ 最重要原則
行政は「民間事業への協力」はしにくいが「公益調査への協力」はしやすい。最初に「アプリを作っています」と言わないこと。まず「調査をしています」として入り、データで信頼を作ってから提案する。
3ステップ連携ロードマップ
5月〜9月
1
調査協力として入る
「就農希望者が地域を選ぶ際の実態調査をしています」として農業振興課へ。FORM 05を窓口・移住相談会に置いてもらう。持参するもの:調査の目的と概要を1枚にまとめた説明資料・FORM 05のQRコード印刷版。アプリの話は一切しない。
→ 6月
2
需給ギャップデータを無償提供する
「都市部の就農希望者が伊達市を選ばない理由TOP3」と「農家・JA・行政の認識」の比較をA4・2枚のレポートにまとめて行政に無償提供。「こういうデータが取れました、ご活用ください」という姿勢で。行政にとって自分では作れないデータなので刺さる。
→ 8月末〜9月
3
データを根拠にAgri-Guideを提案する
「このギャップを埋めるサービスが必要です。それがAgri-Guideです」と初めてアプリの話を持ち出す。ふくのうとの関係を明示し「競合ではなく補完」として位置づける。移住者数・就農相談件数という行政KPIへの貢献を数値で示す。
→ 9月
打診先・連絡先の優先順位
アプローチ順
| 優先度 | 窓口 | アプローチ方法 | 時期 |
|---|---|---|---|
| 最優先 | 伊達市役所 農業振興課 | 飛び込み挨拶→FORM 05配布依頼 「就農希望者の実態調査」として |
6月 |
| 優先 | JA新ふくしま 営農指導員 | 渡辺くん紹介→面談 FORM 03(優位性調査)を渡す |
6〜7月 |
| 優先 | 農業委員会 | 農地情報共有の非公式相談 渡辺くん紹介ルートで |
7月 |
| 将来 | 福島県農業経営・就農支援センター (ふくのう運営) |
データ提供後に連携を提案 「送客装置」として協力を求める |
9月以降 |
📌 渡辺くんの活用
「果樹研究所の渡辺さんの知り合い」という文脈は、行政・JA担当者との初対面での信頼の担保になります。可能な限り渡辺くんに橋渡しを頼んでから訪問する順番にしてください。ただし渡辺くんが「果樹研究所の職員として」公式に動くことはできないため、あくまで個人の紹介として扱うこと。
就農フェアとの連携シナリオ
毎年東京開催・民間受託運営
就農フェアは「来る気がある人」向けのリアルイベントです。Agri-Guideは「まだ来る気がない潜在層」にオンラインでアプローチできます。2つを組み合わせると就農支援のカバレッジが広がります。
連携案A:Agri-Guide → フェアへの送客
シミュレーター結果画面・就農タイムラインに「次のステップ:就農フェアへ」の導線を設置済み。Agri-Guideで解像度が上がった潜在層をフェアに送客します。今すぐ実施可能・コストゼロ。
連携案B:フェア当日にAgri-GuideのQRを配布
フェア来場者へのフォローアップツールとしてAgri-GuideのURLをQRコードで配布。フェア後の離脱防止・就農検討継続の後押しになります。次回フェアから実施可能。
Agri-Guide → 就農フェア → ふくのう・農業委員会 という流れが確立することで、「漠然とした関心」から「実際の就農相談」までの導線が一本化されます。
行政連携MTG 想定Q&A
行政・農業団体との打ち合わせに備える
Q
「本業との兼ね合いは?いつ本格移行の予定ですか?」
「今は本業と並行しながら進めています。9月末にアンケートデータが揃って需給ギャップレポートを出す予定で、そのタイミングでサービスの方向性と連携先を確定してフルコミットに移行する計画です。」
Q
「データはどのくらい集まっていますか?」
「まだ始めたばかりで回答数は多くないですが、アンケートの設計は5種類完成しており本格配布を開始したところです。8月末までに仮説を確定できる数を集めることが今の目標です。」
Q
「ふくのうと何が違うんですか?」
農業に漠然と興味がある潜在層が、ふくのうにたどり着く前の段階で止まっていると感じています。その層への入口を作って、関心が高まった段階でふくのうへつなぐ役割をAgri-Guideが担えると思っています。競合ではなく送客装置です。
Q
「最終的にどうやってお金を取るイメージですか?」
収益モデルはまだ確定していません。方向性として2つ考えています。就農希望者と農家・地域をつなぐマッチング手数料か、蓄積データを行政・農業団体向けレポートとして提供するB2Gモデルです。9月末のデータ次第で判断します。今は役に立てるかを確かめる段階です。
Q
「9月のレポートはどんな内容ですか?」
就農希望者が福島県北を選ばない理由と、農家・行政側が考える課題のズレを数値で示すレポートを想定しています。担い手課として新規就農者の獲得施策を立てるときの根拠データとして使っていただけると思っています。無償提供の予定です。
Q
「行政が協力するメリットは何ですか?」
①就農相談件数・移住者数というKPIが民間集客によってコストゼロで向上する。②行政が自前では収集できない「就農を諦めた層の本音データ」が得られる。③十分な情報を持って移住した人は定着率が高くなる。
Competitive Position
競合ポジションと
Agri-Guideの独自性
Agri-Guideの独自性
直接競合ゼロ。「地域特化×就農前の潜在層」というポジションを取るサービスが現時点で存在しません。
なぜこのポジションなのか
地域特化にしている理由
就農支援の制度・補助金・農地情報は地域ごとに全く異なる。「全国対応」は情報の深さを犠牲にする。福島県北に絞ることで「福島県北地域で桃を始めたらいくらかかるか」という具体的な情報が出せる。
「就農前の潜在層」に絞っている理由
既存サービスの多くは「就農を決めた人」向け。農業に漠然と興味があるが踏み出せていない層はどこにもアクセス先がない。この層を掘り起こしてふくのうへつなぐことで補完関係が成立する。
直接競合がゼロである理由
スマウトは移住全般・農業は一部。マイナビ農業は就職マッチング特化。農水省ポータルは全国×情報提供のみ。いずれも「地域特化×就農前潜在層」というポジションを取っていない。
ポジショニングマップ
縦軸:ターゲットの就農意欲 横軸:地域の絞り込み度
サービス比較表
| サービス | 対象地域 | ターゲット層 | 料金 | 強み | 弱み | 関係 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Agri-Guide | 福島県北 | 潜在層 (漠然と興味) |
無料 | 地域特化× 解像度向上 |
立ち上げ中 | 本体 |
| ふくのう | 福島県 | 就農検討者 | 無料(公的) | 就農相談・ 研修紹介 |
潜在層への リーチなし |
送客先 |
| スマウト | 全国 | 移住検討者 全般 |
無料 (地域有料) |
移住×体験 プラットフォーム |
農業特化 ではない |
参考競合 |
| 農水省ポータル | 全国 | 就農検討者 | 無料(公的) | 情報の 網羅性 |
地域比較が しにくい |
情報源 |
| マイナビ農業 | 全国 | 農業就職 希望者 |
無料 (農家有料) |
求人数・ 知名度 |
潜在層への アプローチなし |
非競合 |
| シェア畑 | 都市近郊 | 農業体験層 | 月額課金 | 都市部での 農業体験 |
就農には つながりにくい |
非競合 |